僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
木村のトコへとやって来た、
この二人は“軽音部”だとかなんとか…


今のところ、
中学の時からの仲間同士、メンバー4人でやっているらしいが、
ヴォーカルがギターもやっているとかで、
新メンバーを探しているとのこと。


出来れば即戦力になる者が良いからと…。


「なんで俺?」

「だって、やりたいんだろ?バンド!」

「…やりたいっつーか、他にやることがナイっつーか」

「もったいねーじゃん!」

「…でも、ここの学校は、ほとんど練習できないんじゃ」

「それなら俺ん家で出来るから!」

「?」

「今度うちに来いよ!どんなもんかも聞きたいし。出来れば早い方がイイなぁ…今日でもイイけど!」

「今日?」

「なんか、用事ある?」

「特には」

「決まり!じゃあ、帰り迎えくるよ」

そう言って、机の上に無造作に置いてあるノートを見ながら、

「えーと木村…とく…」

「ノリユキ(徳幸)。」

「ノリユ…“トク”でイイじゃん!なあ!」

「え?」

「ノリユキってめんどくせーもん。」

「!(おいおい、人の名前を…)慣れるまで時間かかるかも。」

「それもドンマイっつーことで、俺、小出碧人。」

「で、早川光一ね。」

「…ども。」
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