僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「“似てるなぁ”って思ってたのかもな。」
「だって本人じゃん。」
「…母親とアメリカから帰る時
“男なんだからママを頼むぞ”って親父に言われて、俺、女は弱いもんなんだって思ってたんだ。だから、男に混ざって遊ぶあの人に驚いてさぁ…“こんなヤツもいるんだぁ”って!足も速くて、山猿みたいだったんだぜ!いつからか女の子と遊ぶようになったその子のことを、なんか、気になるようになっててさ…」
「フフフ。かわいい!」
「波多野もずっとあいつらと?」
「そーだよ。あと茜ちゃんも。」
「碧人の妹?」
「あたしは運動音痴だったし、皆が野球する時、碧人は仲間外れだったから、茜ちゃんと三人で遊ぶことが多かったなぁ。」
「だから妹は、碧人のことヘナチョコって言ったのか!」
「あはは。親に止められてたからね。」
「サッカーやってたって。」
「まあまあサマになってたんだよ!ホントは運動神経良いから、モテててたし!」
「…そーなんだ。」
その時、徳幸は思った。
これだけいつも一緒に居て、
どうして波多野は、
この中の誰ともつきあわないのかと…
「だって本人じゃん。」
「…母親とアメリカから帰る時
“男なんだからママを頼むぞ”って親父に言われて、俺、女は弱いもんなんだって思ってたんだ。だから、男に混ざって遊ぶあの人に驚いてさぁ…“こんなヤツもいるんだぁ”って!足も速くて、山猿みたいだったんだぜ!いつからか女の子と遊ぶようになったその子のことを、なんか、気になるようになっててさ…」
「フフフ。かわいい!」
「波多野もずっとあいつらと?」
「そーだよ。あと茜ちゃんも。」
「碧人の妹?」
「あたしは運動音痴だったし、皆が野球する時、碧人は仲間外れだったから、茜ちゃんと三人で遊ぶことが多かったなぁ。」
「だから妹は、碧人のことヘナチョコって言ったのか!」
「あはは。親に止められてたからね。」
「サッカーやってたって。」
「まあまあサマになってたんだよ!ホントは運動神経良いから、モテててたし!」
「…そーなんだ。」
その時、徳幸は思った。
これだけいつも一緒に居て、
どうして波多野は、
この中の誰ともつきあわないのかと…