僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
波多野は興奮して、自分のクラスの成績など構わず、徳幸の活躍に拍手を贈っていた。
「おまえは応援するクラスが違うじゃん。」
「そーなんだけど、ボールすら触らせてもらえないって感じで…」
「それにしてもウメーなトクのヤツ。なにが俺と同じだよ!完璧にスタメンだったろこれ。」
「コービーやったの?」
「一回戦負けっす。」
「こりゃあ、水を得た魚だな。」
「…ねぇ…ホントはバスケがやりたいんじゃ…」
「…。」
その予想は、違う形となって、碧人の耳へと入ってきた。
「バンドが抜けられないんだって!」
「なんか、小出と早川がクラスに乗り込んできて、断れなかったって話だよ」
もちろん噂話だったが、
火の無い所には煙はたたない。
球技祭の最中に、バスケ部員に入部を薦められた徳幸は、
即答で断ったのだが、
どこからか、漏れた話が次第に変化していった。
そのうち、顧問からも誘いを受けることになった徳幸のもとに、
心配した波多野が、ひょっこり顔を出した。
「今が旬のト〜クちゃん!」
「お。」
「体育祭の時も足速かったもんね。本当はスポーツマンだったんだ!」
「やめてください。」
「バスケ、なんでやらないの?」
「…バンドがやりたいから。」
「!」
「おまえは応援するクラスが違うじゃん。」
「そーなんだけど、ボールすら触らせてもらえないって感じで…」
「それにしてもウメーなトクのヤツ。なにが俺と同じだよ!完璧にスタメンだったろこれ。」
「コービーやったの?」
「一回戦負けっす。」
「こりゃあ、水を得た魚だな。」
「…ねぇ…ホントはバスケがやりたいんじゃ…」
「…。」
その予想は、違う形となって、碧人の耳へと入ってきた。
「バンドが抜けられないんだって!」
「なんか、小出と早川がクラスに乗り込んできて、断れなかったって話だよ」
もちろん噂話だったが、
火の無い所には煙はたたない。
球技祭の最中に、バスケ部員に入部を薦められた徳幸は、
即答で断ったのだが、
どこからか、漏れた話が次第に変化していった。
そのうち、顧問からも誘いを受けることになった徳幸のもとに、
心配した波多野が、ひょっこり顔を出した。
「今が旬のト〜クちゃん!」
「お。」
「体育祭の時も足速かったもんね。本当はスポーツマンだったんだ!」
「やめてください。」
「バスケ、なんでやらないの?」
「…バンドがやりたいから。」
「!」