僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
ギターの達人
徳幸の高校生活は充実していた。
たとえ、バスケをしなくとも…
“共に目標を掲げ、汗だくになって追いかける”
そんな、いかにも青春って感じでもなければ、
成績に拘って勉強しているわけでもなく、
ひたすらギターに打ち込んで
くだらないけど、耳ざわりじゃない会話が飛びかう、その中に、
自分という存在があり、必要とされている…
ただそんな、なんてことないことが嬉しくて、
そんな場所が、居心地良かった。
学校帰りに、皆で立ち寄るファーストフードで、
何気なく正面に座る好きな子の顔を、直視できなかったり、
いつもの様に、まわりに気を配るその子のそばに、ホッとしながらも、
その態度や仕草、表情にドキドキしている。
そんな自分をひた隠して、普通を装ってる時間は、
ちっとも長く感じられず、それどころか、
こんな時にかぎって、時刻の過ぎるのが速く思えた。
校舎のどこからでも、彼女を見つけることができる。
そんな時、まわりはすべて脇役だった。
笑い声だけで、どこに居るのかを感じ、
すぐに振り向くのは恥ずかしいから、気がつかないフリをする。
すると向こうから
「今日、碧人ん家行く?」
と、声をかけてきて…
今度は眠そうに
「あー、そのつもり」
とか言ってしまう。
それからの放課後までの時間は、
やたらと長く感じるものだった。
たとえ、バスケをしなくとも…
“共に目標を掲げ、汗だくになって追いかける”
そんな、いかにも青春って感じでもなければ、
成績に拘って勉強しているわけでもなく、
ひたすらギターに打ち込んで
くだらないけど、耳ざわりじゃない会話が飛びかう、その中に、
自分という存在があり、必要とされている…
ただそんな、なんてことないことが嬉しくて、
そんな場所が、居心地良かった。
学校帰りに、皆で立ち寄るファーストフードで、
何気なく正面に座る好きな子の顔を、直視できなかったり、
いつもの様に、まわりに気を配るその子のそばに、ホッとしながらも、
その態度や仕草、表情にドキドキしている。
そんな自分をひた隠して、普通を装ってる時間は、
ちっとも長く感じられず、それどころか、
こんな時にかぎって、時刻の過ぎるのが速く思えた。
校舎のどこからでも、彼女を見つけることができる。
そんな時、まわりはすべて脇役だった。
笑い声だけで、どこに居るのかを感じ、
すぐに振り向くのは恥ずかしいから、気がつかないフリをする。
すると向こうから
「今日、碧人ん家行く?」
と、声をかけてきて…
今度は眠そうに
「あー、そのつもり」
とか言ってしまう。
それからの放課後までの時間は、
やたらと長く感じるものだった。