僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
曲の繋ぎ目の部分で、自分が弾いた鍵盤を、簡単に譜面に残した茜は、
「変に凝らない方が良いんじゃない?シンプルが一番!こんな感じで!」
と、碧人に手渡した。
「どーみても、ギターメインの曲じゃん!バラードじゃないんだし。」
徳幸は、自分の中での印象が良いとは言えない、茜の意見を聞きながら
まるで、
“自分達のやっている音楽と、私の携わっている音楽を一緒にするな”と言われているような気がして、
あまり気分が良くなかった。
「じゃあ、これでイイじゃん!ごめん、俺、今日ちょっと用事あってさぁ。」
「そうなんだ?」
「ああ、これで帰るわ。」
「おう、お疲れ!」
もちろん、用事なんて嘘っぱち。
だから、引き止められずに、あっさり手を振られた時は、
自分より、茜の方を選ばれた様で、軽く嫉妬すら覚えた徳幸だった。
「なんだよ!メンバーは俺なのに…」
そんなことを思いながら歩いているところで、
「あれ、トクちゃん!」
皮肉にも、小出家に向う波多野と出くわした。
「もう終わっちゃったの?」
「いや、ちょっと…」
「あ、なんか用事?」
「ああ…」
自分のツキの無さに、言葉がなかった。
「変に凝らない方が良いんじゃない?シンプルが一番!こんな感じで!」
と、碧人に手渡した。
「どーみても、ギターメインの曲じゃん!バラードじゃないんだし。」
徳幸は、自分の中での印象が良いとは言えない、茜の意見を聞きながら
まるで、
“自分達のやっている音楽と、私の携わっている音楽を一緒にするな”と言われているような気がして、
あまり気分が良くなかった。
「じゃあ、これでイイじゃん!ごめん、俺、今日ちょっと用事あってさぁ。」
「そうなんだ?」
「ああ、これで帰るわ。」
「おう、お疲れ!」
もちろん、用事なんて嘘っぱち。
だから、引き止められずに、あっさり手を振られた時は、
自分より、茜の方を選ばれた様で、軽く嫉妬すら覚えた徳幸だった。
「なんだよ!メンバーは俺なのに…」
そんなことを思いながら歩いているところで、
「あれ、トクちゃん!」
皮肉にも、小出家に向う波多野と出くわした。
「もう終わっちゃったの?」
「いや、ちょっと…」
「あ、なんか用事?」
「ああ…」
自分のツキの無さに、言葉がなかった。