僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「え!クラシック〜?!」

碧人と神戸が声を揃えて言った。


「息ピッタリじゃん!じゃあ、これは。」


うっすらと笑みを浮かべながら、
次に徳幸は
一時期に流行った曲のイントロの部分を、幾つか弾いてみせた。


それを聞いた碧人と神戸は、顔を見合わせ頷いた。


「コードは完璧?」

さらに碧人は聞いた。


すると、

「まあ、だいたいは。」

と、今度はジャガジャガと弾いてみせる徳幸。


しばらくして、
そんな徳幸の肩に手を掛けた碧人は言った。


「マジで、一緒に組もうぜ!なっ!」



そして三人は、
それぞれが、今までコピーしてきたバンドや
これからやってみたい楽曲の話などして、
あっという間に打ち解けていった。

そんな時

ふと、碧人が疑問をなげかける。


「トクがギターはじめたきっかけって何?」

「え?」

「さっき、バスケやってたって言ってただろ?俺さぁ、ガキん頃、“指怪我したら楽器が弾けなくなるから”って、親に球技を止められたおかげで、バスケって苦手なんだよ!」

「碧人はサッカー少年だから!」

「コイツらとは昔っからずっと一緒だから、なんでも知ってんだ…だからやっぱ、トクのことも少しは知っといたほうがいいよなぁ?」

< 7 / 202 >

この作品をシェア

pagetop