僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
ひとまず退陣
「ごめんな、急に。」
「ううん。あたしもハッキリしときたかったし!」
ドキッとした。
「昨日のメールのあと、何度も電話を掛け直そうと思ったんだけどね…」
「あー。」
徳幸は、ポケットの中の携帯を探りながら、昨日のメールの内容を思い浮かべていた。
「あたし達って、どう思う?」
「え!…まあ、」
「ある人に言われてね。“なんでいつも一緒に居るんだ?”って!“つきあってるのか?”って!」
「あ、」
その時の徳幸の頭には、律子の顔と、野球部の格好した誰かの姿が浮かんだ。
「このことは、誰にも言わないでほしいんだけど…」
「ああ、うん。(言わないと!好きだって、一言!)」
「何も聞いてない?」
「!何って?」
「やっぱり気になる?あたしと碧人達の関係。」
「え?」
「そして、茜ちゃん。」
「は?」
「あたし…実はね、弟が居たの!一つ下のね!」
「(その話?!)あー、光一から聞いてるけど…」
「そ!」
「野球少年だったって。」
「うん。でも事故でね…」
風向きが変わり…いや、本当は始めから?
告白は告白でも、とてもじゃないが、“愛の告白”といった空気では、なくなっていた。
「ううん。あたしもハッキリしときたかったし!」
ドキッとした。
「昨日のメールのあと、何度も電話を掛け直そうと思ったんだけどね…」
「あー。」
徳幸は、ポケットの中の携帯を探りながら、昨日のメールの内容を思い浮かべていた。
「あたし達って、どう思う?」
「え!…まあ、」
「ある人に言われてね。“なんでいつも一緒に居るんだ?”って!“つきあってるのか?”って!」
「あ、」
その時の徳幸の頭には、律子の顔と、野球部の格好した誰かの姿が浮かんだ。
「このことは、誰にも言わないでほしいんだけど…」
「ああ、うん。(言わないと!好きだって、一言!)」
「何も聞いてない?」
「!何って?」
「やっぱり気になる?あたしと碧人達の関係。」
「え?」
「そして、茜ちゃん。」
「は?」
「あたし…実はね、弟が居たの!一つ下のね!」
「(その話?!)あー、光一から聞いてるけど…」
「そ!」
「野球少年だったって。」
「うん。でも事故でね…」
風向きが変わり…いや、本当は始めから?
告白は告白でも、とてもじゃないが、“愛の告白”といった空気では、なくなっていた。