僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
ただ、使用料金はかかるため、参加する限りは、資金集めにチケットを売らなければならず…


「それがマズいってワケかぁ。」

「つか、学校にバレなきゃイイんじゃね。」

「なんも問題が起こんなきゃなぁ。」

「そもそも、こーやって他のヤツらは、いくらだってやってんじゃん。ストリートで金貰ってるヤツだって居るっつーのに!」

「めんどくせーから、部活辞めちゃう?」

「でも、文化祭とか出れなくなるぞ。」

「だよなー。学校のステージをとるか、自由なステージをとるかってとこだな。」

「…でもさ、オレらじゃ、始めっからは客は集まんねーよなぁ。」

「赤字だよ。」

「つーことは、一緒にやってもらえる、そこそこ人の集まるバンドを見つけてからじゃないと、ステージなんか立てないってことかぁ。」

「そーすると、今回はチャンスってことだよ!」

「うわぁー。どーするマジで!」

「あれ?待てよ…茜ちゃんの学校は良いの?だいたい、まだ中学生じゃん。」

「そーだ。忘れてた。」

「それは…なんとか誤魔化すしかねーだろ!」


すると、


「あ、あー!!」

「っんだよ光一!」

「ダメだ俺!その日ブラバンで、器材運びしなきゃなんねんだった!俺…」

「なんだよ〜!!」

「ごめん!すっかり忘れてたや!」

「結局ダメじゃん!」


ベースがいないのでは仕方がない。

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