僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「学校のステージに立つことで、“俺達がここに居たっていう証になる”っつーかさぁ。」


「…二年後の文化祭が終わった時…今日みたいなライブ…やろうな!」

「そんなん、絶対やるっしょ!」

「…つか、腹へんね?」

「うん。減ってる。」

「かっちゃん家いく?光一、もう終わったかな?」

「あいつも今日、ライブ行きたがってたもんなぁ。」

「大変だよ!でも愛のためだから!」

「でもビックリだったよなあ。俺はてっきり、波多野か茜のどっちかだと思ってたから」

「コービー。」

「シビレ切らして妥協したんじゃ」

「コービー!」

「!」

「そんな話、彼女が聞いたらどーなると思ってんだよ。」

「そーだな。波多野と喧嘩になったら大変か。」

「その前に光一と…おまえさぁ、光一にも人権があんだぞ。」

「人権?あはは。」


徳幸は、気になった。


(光一が波多野を?ウソだろ?そんなこと、今まで全然気がつかなかった。この間のデートだって…)


結局、まだ光一と連絡がとれず、鉄板焼き屋へは三人で向かった。


その間も、
光一と波多野、律子に茜のことが、気になって仕方がない徳幸だった。
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