ラブ@メール
【今、妹が風邪ひいちゃっててさ。看病してるから、うつるかもな。】
きっと、ハルは優しい人なんだと思う。
ハルと初めてメールをし始めてから、まだ10分も経っていない。
だけど、何故だかそう思えてならなかった。
【看病なんて偉いね!もし風邪引いちゃったら、私がハルの看病してあげるよ!妹さんの風邪が早く治りますように。】
ベッドに横になりながら、ハルからの返事を待つ。
好きな人がいた時は、よくこうしてメールを待っていたっけ。
メールが来るのを待つ間に少女漫画を読んだりして。
こんな風にうまくいけばいいのに、なんて思ったりもした。
【妹と弟が2人いるから、昔から面倒見るのには慣れてるよ。じゃあ、俺の看病はお前に頼むわ!ありがとな。】
結構いい感じだと思うけれど、どうだろう。
返信に悩んでいたら、咲から電話が来た。