ラブ@メール
ハルの突然の行動にびっくりして固まっていると、ハルは笑みをこぼした。
「送ってくよ。昼には家族起きちゃうと思うし。そしたら桃、気遣うだろ?」
ハルはTシャツを脱ぎ捨てながら言った。
私は上半身裸のハルに、うまく目を向けられないまま言葉を返す。
「い、いいよ!ひとりで帰れる!」
嫌な予感がした。
私はベッドから起き上がり、特に広げていない荷物をまとめた。
「何言ってんだよ。気遣うなって。」
何度言っても、ハルは送っていくと言って聞かなかった。
私は、何も起こりませんように、と祈るような気持ちでハルの家を出た。