ラブ@メール


見ていられなくて、私は両手で顔を覆った。


いつの間にか頬を伝っていた涙が、指先を濡らす。




怒り狂ったレンの顔。


無抵抗なハル。






―――レン。



どうかお願い……。




私の頬を優しく包んだ手。


私の涙を優しく拭った手。




その手で誰かを傷つけないで。




その手で



ハルを



傷つけないで。






どうか………。








「桃は俺だけのものなんだよ!!」









レンが再び拳を振り上げた。



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