ラブ@メール
レンの激しいキスに対応していると、いつの間にか体位が変わっていることに気づいた。
私の両手首は再びレンに掴まれ、自由を失っていた。
「桃は俺のものだから。心も体も……全部。」
ベッドに押し倒されている私の上に、レンが覆いかぶさるようにして乗っている。
今までこんなことはなかった。
俊兄や秀兄に邪魔されたというのもあったけれど、何よりレンは私を本当に大事にしてくれていた。
それなのに……。
「あぁ…ん………やぁっ」
キスは止むどころか、どんどん激しくなる。
逃れようとしても、レンはそれを許さない。
そして、レンの唇が耳から首筋まで降りてきたとき、私の体はびくんとはねた。
キャミソールの肩紐なんかはとっくにはずれていて、ついにレンの手が私の服の中に伸びた。
「いやぁっ!!」
気がつくと、私はレンを突き飛ばしていた。