ラブ@メール
Re[4]:ラブ@メール
┗本当の気持ち
空がようやく顔を出したのは、夕暮れだった。
レンを送るため、玄関に出しっぱなしだったサンダルを履き、家の外に出る。
ハルは、もういなかった。
「じゃあ、また……な。」
名残惜しそうに、レンが言う。
「うん。気をつけてね。」
風がしばらくレンの香水の香りを運んだ。
彼は私に背を向け、ゆっくりと歩き出す。
こうしてレンの後ろ姿を見ていると、つくづくかっこいいなぁ…なんて思う。
すると、レンは少し離れたところで立ち止まり、振り向いて言った。
「なぁ、桃。」
「ん?」
私は、首を少し右に傾けた。
「俺のこと、好き?」