ラブ@メール


騒がしい掃除機の音で目を覚ます。


暗かった窓の外は、いつの間にか眩しい朝へと姿を変えていた。



手には、携帯が握られたまま。


私、あのまま寝ちゃったんだ…。



「桃、おはよ!お母さん帰ってきてるよ! …うわ、何その目!」



久々に帰ってきたお姉ちゃんが、私の顔を見るなり驚いた。


鏡に目をやると……ひどい顔。


二重の目が腫れ上がって、ほとんど目が開けていない。




私、こんなに泣いたの?




< 137 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop