ラブ@メール
騒がしい掃除機の音で目を覚ます。
暗かった窓の外は、いつの間にか眩しい朝へと姿を変えていた。
手には、携帯が握られたまま。
私、あのまま寝ちゃったんだ…。
「桃、おはよ!お母さん帰ってきてるよ! …うわ、何その目!」
久々に帰ってきたお姉ちゃんが、私の顔を見るなり驚いた。
鏡に目をやると……ひどい顔。
二重の目が腫れ上がって、ほとんど目が開けていない。
私、こんなに泣いたの?
メニュー