ラブ@メール


それから、季節は巡り―――冬。


だけれど、私にはまだ夏が終わったばかりのような気がしてならなかった。


自分の気持ちも、そして季節が変わったことさえも、もう分からなくなっていた。



ただ、好きだと言ってくれるレンの胸に、顔を埋める。


そして、そのあとに私を襲う、とてつもない罪悪感。



どこかで、ハルが苦しんでいる気がしてならなかった。


それなのに、私はレンと幸せになるの?




―――自分の気持ちに素直にならないと、後悔するからね?




あの日から、お姉ちゃんの言葉が頭を離れない。


もう分からないよ。



自分の気持ちって、何?


素直になるって、何?



私、このままでいいの?


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