ラブ@メール
「……ハル………ひっ ハル………!」
もう、涙を止めることなんかできなかった。
どうして、こんな大事なメールを消してしまったんだろう。
どうして、見ることができなかったんだろう。
もしこのメールを開いていたら……
こんなにハルを傷つけることなんてなかった。
病気だって、ここまで悪化することなんかなかった。
自分の気持ちにだって、もっと早く気付けた。
ハルは、病気のことを誰にも言おうとしなかった。
それなのに、私にだけ言おうとしてくれていた。
それにすら耳を傾けられなかった、私。
バカすぎる………