ラブ@メール
┗運命
朝は、いつもと同じようにやって来た。
病院の窓から外を見ると、昨日の雪がもうすっかり積もっていた。
咲は一度家に戻ると言って、迎えに来たリムジンに乗って、帰って行った。
彼女を見送った私は、ハルのいる病室へ向かう。
最上階の、特別病室。
ハルの名前が書かれた病室の前まで来ると、私は大きく深呼吸をした。
心を落ち着けてから、ドアの取っ手に手を添える。
―――ガラッ。
そこにいたのは、眠っているハルと……
レンだった。