ラブ@メール
眠ったままのハルを目の前にして、再びこぼれそうになる涙。
それをこぼすまいと、眉をひそめて、何とか耐える。
すると、レンが私の頭をゆっくり撫でた。
「お前、相当泣いたんだな……。そりゃ、そっか」
昨日の涙で、まだ熱い目。
きっと、また腫れているんだろう。
それはもう、見るに耐えないくらいに。
「昨日までの俺には無理だったけど。今の俺ならさ、お前を支えること、出来るよ?」
そう彼は言った。
私は込み上げる涙を、もう抑える事が出来なかった。
「レン。あのね………」
私は、すべてをレンに話した。
ずっと、ハルの気持ちを無視し続けてしまったこと。
そんな私をハルはずっと想い続けてくれていたこと。
そして……
消してしまった、ハルのメールのこと。
ハルの想いを、レンも知る権利がある。