ラブ@メール
Re[3]:キモチ@メール
┗はじまった恋
入道雲がもくもくと育つ、夏。
ようやくセミが鳴き始めると、ああ、夏がやって来たんだな、と実感する。
「次は、××公園前、××公園前です。」
通学、通勤する人々でいっぱいのバス内に、機会アナウスンスが入る。
すると、同時に私の胸はドキドキと高鳴る。
運転手は、すれ違うバスに右手を軽く挙げ、停留所にバスを横付けした。
私は運転手の後ろの席から、窓の外に目をやる。
瞳に映すは、彼の姿。
彼は、バスの中に私の姿を見つけると、満面の笑みで手を振った。
私も笑顔で手を振り返す。