ラブ@メール
時計の針が夜の9時を回った頃。
私はレンに家の近くまで送ってもらった。
「今日、ごめんな?」
「ううん!すごい楽しかったよ!」
満点の星空の下。
私と彼は、これからも一緒にいようね、と誓いのキスをした。
レンと別れた後、ポケットの中で携帯が震えた。
「メールを受信しました」
私は、画面に表示された名前に、目を見張った。
メールの相手は、咲からだった。
【話したいことがあるんだけど、今から会える?】
久々のメールに、ハルと何かあったのだろうかと思わずにはいられなかった。
私は来た道を戻り、指定された場所へと急いだ。
まさか、これが波乱の幕開けとなるなんて、この時は思ってもいなかった。