アニキとユージ
振り返ると足があった。

それをたどって恐る恐る見上げると、変な外国人のアイツがいた。
また「にや」と笑う。





「おい、さっさと吐かせようぜ」

おそらく俺を殴って気絶させたデカイ奴が言った。



「お前さぁ、アジトってどこなワケ?」

また別の奴が聞いた。


「い、言えません」
怖くて、それだけ言うのがせいいっぱいだ。



「どんっ」

横っ腹に激痛が走る。
ふわっと身体が浮き上がった瞬間


「どんっ」


反対側の横っ腹にも激痛が走った。
身体は行き先を失ってフラフラと泳いでいる。


「う…あぅ」

うっすらと目を開けると
誰かの足が顔目掛けて跳んできた



やばいな…俺、死ぬかも。
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