俺の彼氏!
……これまた素敵な。
匠は、両手に一つずつ紙袋を持っていた。
大きさがハンパなく、地面に付きそうだ。
横にも広がっていて、それが二つなワケだから……。
「アイツ等なんなんだ……って、直希ー?
お前さっきからおかしいぞー??」
凌がぺしぺし、と頭を叩く。
俺には抵抗する気力さえ残っていない。
凌は飽きたのか、どこかへ行った。
すると、俺の席から、通路を挟んで隣にある席に、誰かが座った。
もちろん、"誰か"の正体は――
「あれぇ~? どおしたの直希ぃ~??微笑」
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