CROOK GIRL×BOY
「ほらシーク、手貸せよ」
彼に手を差し伸べるナオに、シークは意味が分からなかった。
「は?なんで?」
「ったく鈍い奴だなぁ もう。 お前は脇腹を撃たれてんだから、簡単に動けねぇだろ!」
「・・・・・だから?」
その言葉に、ナオは痺れを切らした。
「だーかーらぁ!!! 俺がお前のアジトまで連れて行ってやるって言ってんの!」
そういって、彼の腕を掴んで立たせては 肩に腕をまわす。
「いや、でもお前等に俺達のアジトの場所を知られる訳には・・・」
「安心してよ。 別にアジトの場所を知ったからと言って、襲いに行く事はないから」
俺たちは ユウリの命令がない限り、人を無闇に殺さない。
「ふーん。 ま、別にいいか」
「じゃぁレイ、コイツ連れて行くから。 先戻ってて」
「はいはい」
レイとルゥは そのまま屋敷を後にした。