CROOK GIRL×BOY




「ほらシーク、手貸せよ」


彼に手を差し伸べるナオに、シークは意味が分からなかった。


「は?なんで?」


「ったく鈍い奴だなぁ もう。 お前は脇腹を撃たれてんだから、簡単に動けねぇだろ!」


「・・・・・だから?」


その言葉に、ナオは痺れを切らした。


「だーかーらぁ!!! 俺がお前のアジトまで連れて行ってやるって言ってんの!」


そういって、彼の腕を掴んで立たせては 肩に腕をまわす。



「いや、でもお前等に俺達のアジトの場所を知られる訳には・・・」


「安心してよ。 別にアジトの場所を知ったからと言って、襲いに行く事はないから」




俺たちは ユウリの命令がない限り、人を無闇に殺さない。



「ふーん。 ま、別にいいか」


「じゃぁレイ、コイツ連れて行くから。 先戻ってて」


「はいはい」


レイとルゥは そのまま屋敷を後にした。


< 108 / 115 >

この作品をシェア

pagetop