CROOK GIRL×BOY



「じゃ、俺達も行く訳だけど・・・・・。 これじゃ行きづらいしなぁ」


明らか歩きにくい訳だし、 いつ自分のアジトに戻れるかもわかんねぇし。


「シーク、大人しくしてろよ」


そう言って 彼は再び狐の仮面を身にまとう。


「は? って、おい!」


シークはされるがままに、ナオにおぶられる。


「こっちの方が早く行けるんだから」


そう言って 彼はシークを背負ったまま 窓から木々へ飛び移る。



「ちょ、もっと慎重に動けよ! 傷口が痛いだろ」


「やだね。 ルゥに手出した罰だ」



ナオはまだ そのことを根に持った様子だ。


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