CROOK GIRL×BOY


「さ、道草はもう終わりだ。さっさと帰るぞ」

「おっけー」

そう言って三人の殺し屋たちはまた闇の中に姿を消す。




「ナオ、ルゥ。明日は夕方から殺しに行くから、ちゃんと仮面かぶれよ」

『わかってる。明日は初めて真夜中以外に人を殺す仕事だしね』

「周りで叫び狂う奴等の怯えた姿、早く見たいね」

ククッと笑うナオの表情は、誰が見ても鳥肌が立つくらい冷たい笑顔だろう。

「自分だけでも助かろうと助けを求める者たち、そんな自分勝手なヤツら・・全員死んでしまえばいいのにね」

ボソッと言ったナオの声は、
ザワッと吹く風の音と共に消えていった。



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