CROOK GIRL×BOY

すでにシークたちに宝石を盗まれ、叫び狂ってる人々。

その時、
ダンッ!と大きな音と共に、煩かった叫びも
しん・・と静かになる。


料理が豪華に置かれていたテーブルの上に、
いきおいよくナオが着地する。

レイはナオから少し離れた床に着地する。

ルゥはというと・・・

「ひぃぃッ!!き、貴様はなんだ!」

一人の太った男性の肩に足を置き、立っている。

男性のあたりに居た人は恐ろしさのあまり、数歩下がる。

レイ、ナオ、ルゥはそれぞれ狐の仮面をつけていた。
不気味で恐ろしい狐の仮面だけですら、人々は恐くてたまらない。

『ボクたちは、“首狩り”と呼ばれている者』

凛、とした声が響くのと共に、
人々は目を見開き、かたかた震えだす。
恐ろしさのあまり、体が動かない。

「こ、殺し屋どもめ!!気安く私の肩に乗るな!!」

その男の言葉に、殺し屋三人は同じ事を思う。

愚かな男だ、と。

『哀れな男』

そう言うと、ルゥは剣を出す。

ゆっくりとルゥは剣を高く上げ、
そして勢いよく振り落とす。

周りの人々には、それがスローモーションのようにゆっくりと見えた。

-ブシュッ

血が飛び散り、
剣は顔に深く刺さっている。

そして剣を抜き、その男の肩から飛び降りると共に
男の首を切り落とす。

コロッと転がり落ちる顔、
血だらけになった太った体もゆっくりと倒れる。



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