CROOK GIRL×BOY
シークの手の中には、
血で真っ赤に染まりながらも、綺麗に輝いている宝石がある。
「これ、欲しかったんだよね」
そう言って数々の宝石を次々に手に取り、袋の中に入れていく。
その行動をただ冷たく見ていたナオとルゥ。
「さて、どうする二人とも?」
その言葉と共に、
大勢の足音が一斉にやって来た。
「殺し屋どもめ!ようやく見つけたぞ!」
シークの数メートル後ろに現れた大勢のポリスたち。
銃を持っているものも入れば、剣を持っているものもいる。
「お客さんの登場だ」
ニヤッとした表情でシークは殺し屋二人を見る。
「ルゥ、俺たちの邪魔をしようとしてるコイツら、どうする?」
すでにその答えは分かっていながらも、
ナオはチラッとルゥを見る。
『邪魔者は、殺す』
その言葉にナオはニッと笑い、剣を持ち直す。
「簡単に殺したら面白くないからさ、当分遊んでようよ」
その言葉に、ルゥは小さく頷く。
「さぁ、お遊びの始まりだ――」
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