CROOK GIRL×BOY
『・・・・放せ』
「やーだ♪」
明らか今の状況を楽しんでいるシーク。
その姿に、ルゥはイラッとする。
「なぁ、男じゃねーだろ?」
『煩い。さっさと放せ』
イラつくルゥに、
言うまで放さない、 とシークはクスッと笑いながら言った。
コイツがいたら、
調子が狂う...!
そう思ったルゥは、
サッと剣を取り出し、振り落とす。
「おっと」
間一髪で避けたシーク、
しかし、地面が泥濘(ヌカ)るんでいたため、
ズルッ、 と足が滑り、そのまま後ろにバランスを崩してしまった。
「うわっ」
当然、腕を掴まれていたルゥも一緒にバランスを崩し、
そのまま倒れる。