CROOK GIRL×BOY
晴天の下、
シークとクラルは人で賑わっている中に居た。
「買い物なんて久々~」
短気なクラルも、今はルンルン気分だ。
それに比べ、シークは面倒くさい、 と呟いている。
「人がうじゃうじゃいる所、あんま好きじゃねぇ・・・」
ぶつぶつ言っているシークをクラルは無視し、ずんずん進んで行く。
ため息をつきながら、
シークも再び歩き出す。
昨日、殺し屋三人の顔を初めて見た。
ルゥが女だった事は少し驚いたけど・・・。
それよりも
≪お前も他の者たちと同じ≫
その言葉が、ひっかかる。
女だと思われるのが、嫌なのだろうか?
それにしてもあの三人は、
全員冷たい瞳をしている。
まるで自分ら仲間以外の人々全員を怨んでいるかのようだ。