CROOK GIRL×BOY
ナオの様子が少し変になってから、すでに4週間の時間が流れた。
あの日から、彼は一度も姿をみせていない。
『ユウリさん、ナオは生きてるんですか?』
さすがに、突然姿を消してしまったナオに、ルゥは少し心配した。
「多分、生きてるさ」
クスっと笑いながら
この殺し屋のリーダー、ユウリは静かに言った。
彼はきっと、ナオが今どこでなにをしているのか知っている。
なのに、教えてくれない。
「戻ってきてからが、楽しみだね」
そう言うユウリの笑顔には、
いったいどのような感情が込められているのか、誰もわからない。