CROOK GIRL×BOY
「で、どこにいたんだ?」
ルゥの頭をクシャッと撫でて、今度はレイが訊ねる。
「山奥」
『「・・・・・・は?」』
「だ~か~ら、山奥」
ひりひり痛む頬を撫でながら、
彼は唖然とする2人にお構いなしにサラっという。
「おい、ナオ」
彼もまた、冷ややかな笑顔で彼の元へ歩み寄る。
そして、
「ん~? ・・・のわっ!!」
今度はさっきと反対側の頬を強く抓る。
「ちゃんと説明しなきゃ、わかんねぇだろ?」
ニコニコしながらも、手の強さは弱めない。
「いっっ~~~~!! す、するから!」
ようやく抓られるのをやめてもらい、
ナオは両頬を撫でながら、説明し始めた。