CROOK GIRL×BOY


「仕事のない奴は全員、今すぐ“首狩り”を殺しにいけ!!」


 チッ、100人なんて人数どころじゃない。
 やっぱり№1の盗み屋だけあって、そう簡単に進ませてくれないか。


ルゥは隠れながらも、着実に資料が保管されいる部屋へ近づいていた。
しかし近づくにつれて、明らかに敵の人数が増えていっている。


 一気に殺るしかないか。

『こんばんは』

「っ!! お前はもう一人の殺し屋か! おい!ここに残りの・・・うっ」

『大声ださないでくれる? 人数が増えたら厄介だからさ』

即死させるように、剣を敵の首に串刺しにする。

ゆっくりと倒れ落ちていく死体を蹴飛ばし、近くにいた数人の敵も一気に刺し殺す。


『あーぁ。 せっかくのコートと仮面が血でベタベタだ』

「絶対にこれ以上進ませるな!! 警察に売るために出来るだけ生きたまま捕まえろ!」

『汚い血で汚れるのはイヤだけど、今の発言は気に食わないなぁ』

『本気で殺すつもりでかかってこないと、逆に殺られるよ。 それに警察に売る? ぬるい事を言うのはやめな。 ボクたちはそんなに弱くない』


( 殺した罪を背負いながら、生き続けろ。 それがルールだ )

この殺し屋の仲間になったとき、ユウリさんにそう言われた。

その誓いを守り続けるために、こんなとこで殺されるわけにいかない。

『邪魔する者は、絶対に殺す』


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