君との距離~永遠~


━中学3年、冬



「ヤバ!!受験近しっ!」


すっかり裸になったイチョウ並木の下でタカとレナは並んで歩いていた。





「それ言うなよーレナ。切なくなるんだけど」

「じゃあタカが勉強すればいいことでしょー?」



するとタカはため息混じりにボソボソと何か呟いていた。








「高校んなったらどーする?」

「んとー・・やっぱ、か・・れしかな?」


男子になんかこんなこと言うのやだな・・





そう言ったとき、タカは少し表情を変えた。





「男好き」



あ。顔戻った。


て、「何だとぉーー!?」






「男大好き♪」


「そ・・・っんなことないし!」


何思ってたんだろ。さっき。

まぁ・・・関係ないか。





「ストライクゾーンが広いって言って下さい!」




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