キミボク

─響く─



「ふあぁ~」
「大きなあくびですねぇ」
「へへ(笑)」
「そういえばさ、もうすぐ夏休みじゃん?何処か行かない?」
「うん行こーっ♪」




季節は初夏。
暑い夏のはじまり。




「あ、アタシ教室に体育館シューズ忘れたっ。万由、先に行ってて(汗)」
「早くしなよー?」
「うんっ」





急いで階段をかけあがる。




ガラッ





「……」




教室には外を眺めてる葛城くんがいた。





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