星に願いを。
プロローグ
“ねぇ、泰ちゃん。
あたしはずっと、きっといつかみんなに祝福されて
泰ちゃんと結婚するんだと思ってたよ。
とても漠然とした
それでも、とても幸せな夢を
見てたんだよ。
ねぇ、泰ちゃん
1つ、ワガママ聞いてね。
あたしに好きって言ってくれたことだけは
後悔してほしくないの。
だって、確かにあたし達は――”
あたし達は………
視界がうっすらとぼやけた。
隣で眠るあなたの未来に
もう あたしはいない。
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