星に願いを。
見山家と夏休み
『えー…今日で一学期が終わりなのだが…、』
早く…
『高2だからと言って気を緩めちゃいかんぞ。
この夏は自分の将来を考えて…、』
早く…
早くしてよ~…
担任が国語の教師だと、話が長くて長くて…
『では、良い夏休みを。
起立、れ――』
「さよーなら!!」
『ちょっ、おいっ!野村!お前はなぁ!!』
わかってますよー
お前は成績が危ないんだから、この夏ちゃんと勉強しなきゃ駄目だぞ!でしょ?
もう耳たこですよー。
礼もせず、一番に教室を出て行くあたしに、先生は怒っていたけど
そんなことはどうだっていいの!
だってだって今日は
泰ちゃん達が来る日なんだもん!