星に願いを。



そう言って、小さな箱をあたしの手のひらに乗せた。



「え、これって…」





あたしの誕生日は8月。
いつもは夏休みに来たときにプレゼントをくれるんだけど

今年はいつもとは違う。




「開けてみて」


興奮しているあたしに、ポンポンと頭を撫でてくれた。



なんだか照れくさくて、ソッと開けてみる。





「わぁ……っ」



箱の中では指輪がキラキラと輝いていた。


「星になってるっ!可愛いっ!」


指輪のデザインは星

黄色の石が埋め込まれていて、本当の星のようにキラキラ輝いていた。



「蜜葉らしいかなと思って」


「ありがとう…っ」



うぅ…
嬉し泣きしそう。







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