星に願いを。
《それで、花火大会にでも行ったら、少し気分転換になるんじゃないか、って思ったんだ?》
「うん…」
でもこれは、日和が誘ってくれたことだし。
日和は2人で行こうって考えてくれてたんだろうし
自分勝手なこと言ってるってわかってるけれど…
《そんなの全っ然いいよっ》
「へ?」
あたしの考えてた反応とは裏腹に、日和は明るくそう言った。
《あたし初めてだっ、泰輔さんに会うの。うわ~楽しみだなぁ。あ、でもあたし邪魔者になっちゃうよね。ごめんね》
「じゃ、邪魔者なんかじゃないよ!!」
こんなあたしのワガママを聞いてくれて
謝らなきゃいけないのはこっちなのに。
「日和~…、だいすきぃ……」
《やだ、告白?恥ずかし~!》
本当の気持ちだよ。
本当に、こんなこと言える友達は日和だけなんだから。