星に願いを。
隠していた気持ち
あれはちょうど1年前。
つまり、泰ちゃんが高2であたしが中3のとき。
冬休みに来ていた泰ちゃんに、勉強をみてもらっていた。
なんて言ったって受験生。
せっかく来てくれた見山家のみんなにもほとんど顔出し出来ないほど、あたしは焦っていた。
「泰ちゃん、ここわからない…」
「ん?ここはこうして…これを代入。それでここをこうすると…」
「あぁ!そっか!」
さっきから同じような問題をずっと質問するあたしに、嫌な顔一つしないでエラいエラいと頭を撫でてくれる泰ちゃん。
そんな泰ちゃんが大好きだった。