星に願いを。
僕たちの秘密
やっと来た。
この時がやっと。
【もうすぐ着くから】
泰ちゃんからのメールに心が踊る。
「おかぁさん!!泰ちゃん達もうすぐ来るってさ!」
あたしは玄関の段に座って足をぶらぶら。
「ふふっ、蜜葉。もうすぐって言ってもまだまだ来ないわよ」
お母さんは笑いながらあたしの姿に呆れてる。
来るもん。
泰ちゃんはもうすぐって言ったら、本当にすぐなんだもん。
――ピンポーン…
ほらね。
1分もしないうちに家の中にチャイムが響き渡る。
「あら。本当に来た」
「だから言ったじゃん!はいはぁい!!」
ドアをガチャと開けた。