星に願いを。



あの時はあたしが悪かったんだって、後になって反省した。


こんな秘密、他の人に言っちゃいけなかった。





数日後

放課後に、職員室に日誌届けたあたしは早く帰ろうと教室へと向かっていた。




「………ねぇ」


みんな帰ったはずの教室から聞こえた声

話し声が聞こえたのは歩達の教室だった。





もしかしたらと思った。


「聞いてよー!」




やっぱり歩だ!


声からすると、このクラスの子と2人で話してるんだとすぐにわかった。



歩っ、と教室に入ろうとした時に


聞いてしまったのだ。





「野村蜜葉って知ってる?

あの子、いとこと付き合ってるらしーよ」



そう言った歩の声を。









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