星に願いを。
恭の顔を見た瞬間、これは現実なんだってわかって。
真っ白だった頭に次々に浮かんできたのは
泰ちゃんだった。
「ち…違う、違うよ。泰ちゃんはそんな人じゃない…。
違う…、何も知らないのに、泰ちゃんのこと、何も知らないのに…」
お願い……
泰ちゃんだけは、泰ちゃんのことだけは悪く言わないで。
訳もわからず震えていた
その後のことは、ショックでうろ覚えなんだけど。
恭のあとをついて来た日和が、あたしを支えて一緒に帰ってくれて。
恭が歩に何かを言ったってことくらいしか覚えてない。