星に願いを。
寂しさと新学期
新学期は、楽しいことがたくさんあるけど
泰ちゃんと会えなくなるのが寂しくなる時期でもある。
「おはよ~蜜葉っ」
「うわっ!なんだ日和かぁ、おはよっ」
朝から寂しさに浸っていたあたしの背中に体当たりしてきた日和。
2学期と3学期の初めはいつも元気がないあたしに、“元気だして”と言ってくれているのがわかる。
「なんだとはなんだ!失礼な!」
「ひ~よ~りぃぃ。寂しいよぅ」
「あーもう、よしよし」
肩を抱きながら頭をポンポンと撫でてくれる。
日和の温かさに、いつも甘えてしまう。
「さっ、じゃあ聞かせてもらおうか!冬休みに何があったか」
「うぇ!?は、はい…」
あたしを操るのが一番上手いのは、きっと日和なのだろうと確信した。