星に願いを。



「昔からそんな話したことないじゃん!あたしは心配してるんだよ?」


「面白がってるだけだろ。それに、お前に心配されるとなんか腹立つ」


「そんなこと言って。日和も聞きたいよね?ねっ?」


「あ、あたしにふられても…」


日和は苦笑した。


恭はその様子を見てハァと一呼吸すると一言。


「俺がもし、誰かと付き合ってもお前には絶っ対教えない」




そんなに隠さなくてもいいじゃん

なんだか必死になってさぁ

余計に怪しい。




その時、担任が教室に入ってきて、この話はそこで終わってしまった。





恭の心の内を知ったのは、もう少し後のこと。






< 99 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop