My Mother
宮崎
宮崎に着いた時にはあたしは泣きやんでいた。
空はあたしの心を強くさせた。
お母さんの為に頑張る…ただそれだけだった。
到着するとそこにはたくさんの人。
『桃子!!』
誰かがあたしを呼んでる。
『桃子!!』
辺りを見渡すとそこにはおばあちゃん、おじいちゃん、お母さんの妹である節子おばちゃんがいた。
『桃子…ひとりで飛行機は怖かったじゃろ』
『ううん、平気だよ』
『お母さんとは電話で声も聞けるし、こっちで頑張ろうね』
『うんっ』
あたしは笑顔で頷いた。
みんなの安心する顔が見えた。
これでいいんだ…幼心にそう感じた。
宮崎空港から車で二時間。
延岡にあるおばあちゃんの家に着いた。
そこには節子おばちゃんの旦那さんやお母さんの弟の秀おじちゃんがいた。みんなあったかくて優しかった。
あたしはその温もりの中で頑張るんだと思っていた。
でも違った。
あたしが預けられた所は迎えに来てくれた母方の家ではなかった。
隣町の父方の家だった。
父方の家はおばちゃんとお父さんのお兄さんの娘…あたしの従姉妹がふたりいた。おじいちゃんは既に亡くなっていなかった。
お父さんのお兄さんは早くに離婚して神戸にいた。従姉妹ふたりも預けられていた。
節子おばちゃんに連れられて父方の家へ向かう。
あたしは憂鬱だった。
正直父方の家は好きではなかったからだ。
暗いし楽しくない…そんなイメージ。
ガラガラと戸を開けるとおばちゃんが顔を出した。
『いらっしゃい』
節子おばちゃんが挨拶をして帰る。
『桃子やん!元気しよったと?』
千春姉ちゃんやった。
従姉妹のお姉ちゃんの方、あたしはこの人は好きだった。
『うん、元気やった!』
『久し振りやね』
『夕紀姉ちゃんは??』
『おらんよ』
夕紀姉ちゃんは妹の方で姉とは正反対の暗くてあまり笑わない人だった。
あたしは少しほっとした。
あたしの部屋は姉ちゃんたちの隣の部屋。
部屋に入るとあたしはどっと疲れが押し寄せてきてそのまま眠りについた。
空はあたしの心を強くさせた。
お母さんの為に頑張る…ただそれだけだった。
到着するとそこにはたくさんの人。
『桃子!!』
誰かがあたしを呼んでる。
『桃子!!』
辺りを見渡すとそこにはおばあちゃん、おじいちゃん、お母さんの妹である節子おばちゃんがいた。
『桃子…ひとりで飛行機は怖かったじゃろ』
『ううん、平気だよ』
『お母さんとは電話で声も聞けるし、こっちで頑張ろうね』
『うんっ』
あたしは笑顔で頷いた。
みんなの安心する顔が見えた。
これでいいんだ…幼心にそう感じた。
宮崎空港から車で二時間。
延岡にあるおばあちゃんの家に着いた。
そこには節子おばちゃんの旦那さんやお母さんの弟の秀おじちゃんがいた。みんなあったかくて優しかった。
あたしはその温もりの中で頑張るんだと思っていた。
でも違った。
あたしが預けられた所は迎えに来てくれた母方の家ではなかった。
隣町の父方の家だった。
父方の家はおばちゃんとお父さんのお兄さんの娘…あたしの従姉妹がふたりいた。おじいちゃんは既に亡くなっていなかった。
お父さんのお兄さんは早くに離婚して神戸にいた。従姉妹ふたりも預けられていた。
節子おばちゃんに連れられて父方の家へ向かう。
あたしは憂鬱だった。
正直父方の家は好きではなかったからだ。
暗いし楽しくない…そんなイメージ。
ガラガラと戸を開けるとおばちゃんが顔を出した。
『いらっしゃい』
節子おばちゃんが挨拶をして帰る。
『桃子やん!元気しよったと?』
千春姉ちゃんやった。
従姉妹のお姉ちゃんの方、あたしはこの人は好きだった。
『うん、元気やった!』
『久し振りやね』
『夕紀姉ちゃんは??』
『おらんよ』
夕紀姉ちゃんは妹の方で姉とは正反対の暗くてあまり笑わない人だった。
あたしは少しほっとした。
あたしの部屋は姉ちゃんたちの隣の部屋。
部屋に入るとあたしはどっと疲れが押し寄せてきてそのまま眠りについた。