虎の涙
「ごめん!!」
「今は杉山"な・ほ"って言ってましたよ?」
「え、まぢ?俺の名前"杉山尚"なんだよ。似てるな。ははっ」
───病院の帰り道
私の前で車が止まった。
「誰…」
窓が開いて私は驚いた。
「あ、やっぱり菜穂ちゃん」
メガネに黒髪で整った顔立ちをしている…
「尚さん…?」
「お、覚えててくれてたんかっ」
「あのー…何か用ですか?」
「ん?あ、乗ってく?」
…え?!?!?!
「いいですよ!!大丈夫です!!」
「いいよ。暗いし」
…と言うわけで。
車に乗せてもらいました…
< 3 / 4 >

この作品をシェア

pagetop