片想い2
一応、電話を掛けた。
『ただいま、電話に出ることができません。発信音の後に・・・』
何回掛けてもこの言葉の繰り返し。
留守電にしてるな。
そう思った俺は伝言を残しておくことにした。
「由実?ホント昨日はごめんな・・・。だから連絡ちょうだい。待って・・・」
そこで俺の言葉は途切れた。
由実に切られたのだ。
「・・・・いるなら返信しろよ」
イラついて近くのゴミ箱を蹴っ飛ばした。
ゴミが散らばる。
そして、リュックを乱暴に掴んで、飯も食わずに俺は大学へ向かった。