片想い2
授業になんて集中できるわけがなく。
俺は、ずっと由実から連絡が来るのを待っていた。
でも、いくら待っても来なかった。
痺れを切らした俺は、授業を抜け、由実の家まで足を運んだ。
__ピンポーンピンポーン
チャイムを鳴らすと由実の母親らしき人が出てきた。
「どちら様でしょうか・・・?」
「あの・・・高橋と言いますが」
「まぁ!竜也くんね!由実から聞いてるわよ!」
俺と分かると、由実のお母さんはべらべらと喋り始めた。
「こんなカッコイイ彼氏なんかもらっちゃって・・・由実をよろしくね」
お母さんは口を手に当てて笑っている。
どうやら由実から俺が彼氏と聞いているらしい。