片想い2


「由実・・・聞いて。俺の気持ち」



胸の中で由実は頷いた。




「俺・・・苦しかった。辛かった。由実は信じてくれないんだって思ってた」




「・・・・ごめん」




「過去なんかどうでもいいじゃん・・・今幸せなだけじゃダメ・・・?」




『過去』は変えられない。



それがどんなに嫌でも苦しいことでも・・・




でも、『未来』は変えられる。




運命なんて言うけどさ、運命って自分で切り開くんだよ。


元々決まってるものなんかじゃない。




自分達で・・・作っていくんだよ。





もし、あの時由実の姉ちゃんに紹介してもらってなかったら、俺達は出会ってない。



でも、あの時俺が、由実が、それを選択したから俺達はこうして結ばれている。





だからさ、今を大事に生きていこうよ。




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